REPORT 現地レポート

三井不動産カップ2021(埼玉大会)第1戦:日本84-76ベルギー「この勝利は大きな自信になりました」髙田真希キャプテン

2021年7月15日

 「三井不動産カップ2021 (埼玉大会) バスケットボール女子日本代表国際強化試合」がサイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)で開幕。FIBAランキング10位のAKATSUKI FIVE 女子日本代表よりも上にいる6位、2018年に行われたFIBA女子ワールドカップでは4位の強豪である女子ベルギー代表と対戦。金メダルを目標に掲げる女子日本代表にとっては、現時点での力を試すにも最高の相手に対し、84-76で勝利しました。

 両チームとも本番へ向けて素晴らしい仕上がりでこの試合を迎え、次々と得点を奪い合います。プレスディフェンスから赤穂ひまわり選手(デンソーアイリス)の連続スティールなどでミスを誘い、先に仕掛けた日本が17-7と10点差をつけます。しかし、ベルギーも#11エマ・メッセマン選手を中心に巻き返し、#5 キム・メスタフ選手の3ポイントシュートで第2クォーターには逆転を許します。前半終了間際、町田瑠唯選手(富士通レッドウェーブ)が果敢にゴールへアタックし、最後はスティールからそのまま得点を決め、43-42とリードを奪って後半を迎えます。

 世界トップクラスの戦いはどちらも譲ることなく、65-65の同点であっという間に第3クォーターを終えました。勝負のラストクォーター、三好南穂選手(トヨタ自動車アンテロープス)の2連続3ポイントシュートで71-65と引き離してスタートします。フルコートディフェンスで加速し、84-76で強豪ベルギーに勝利。髙田真希キャプテンは「まず気持ちの面で負けないことをチーム全員で話し合ってこの試合に臨みました。この勝利は自分たちにとっても大きな自信になりました」と話し、本番に向けて弾みがつく1勝となりました。

 神奈川大会でのポルトガル戦以来となる強化試合となり、強豪ベルギーに対して「自分たちの強みや弱み、どのプレーが効くかが最初は分からなかったです」と不安を見せるトム・ホーバスヘッドコーチ。これまで練習してきたスタイルを貫き、「とにかくエナジーで負けないこと、ディフェンスからプレッシャーをかければ絶対にチャンスがある」と選手たちを送り出します。その結果、12本のスティールを奪い、ベルギーに24本ものターンオーバーを与えたことも選手たちにとっては自信につながりました。

 ポルトガル戦から好調をキープし、この試合も先発で起用された三好選手。「チームメイトがノーマークにしてくれてパスを出してくれるので、あとは決めるだけと思っていました」というとおり、5本の3ポイントシュートを決め、チームハイの17点を挙げてMVP受賞(MIPは30点を挙げたベルギーのメッセマン選手)。身長差を補うスピードで対抗する日本のスモールボールが機能しました。ポイントガードとして安定したゲームメイクが長所の町田選手は10アシストともに、果敢にゴールを狙って10点を挙げています。「ペイントアタックを意識したことでマークが空いたり、日本のセンター陣が上がって打つ3ポイントシュートを警戒したことでゴールに向かうことができました」と、結果的に得点が伸びたことを強調します。相手のディフェンスを打開するチームプレーの精度が上がっている証拠です。

 次戦、7月17日(土)15:00から行われるプエルトリコ戦も含め、今大会のチケットは好評発売中です浦和駅西口から会場までの国際興業バス(浦11系統 中浦和駅・西堀経由桜区役所ゆき)を一部増便します。

 この試合の模様は、見逃し配信も含めてバスケットLIVEでは全試合生配信されますので、そちらでもお楽しみください。

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